2003年結成の東京事変。
あまりにもあっけらかんとした表現だが、椎名さんソロの楽曲が「暗」としたら、東京事変は「明」だろうか。
それは単純な暗い曲・明るい曲が多い少ないという話ではなく。
とにかく東京事変のリズム隊は表に出る出る。
そして椎名さんソロでもおなじみのキーボードでの間奏もたくさん散りばめられていて椎名調を感じることができる。
個人的には、当時、女性との交際も相まって、とにかく、青春時代にたくさん歌い、聴いた。
黒猫道・キラーチューン・閃光少女・女の子は誰でも・・・
やはり、アルバム娯楽が私の視聴時期としてはピークだったかもしれない。
そんな中で当時十八番であった「透明人間」がやはり一番脳裏に焼き付いている。
この淡くほろ苦い良き思い出はこれからも椎名さんの楽曲を聞くたびに思い出すであろう。
僕は透明人間さ きっと透けてしまう 同じ人には判る
噂が走る通りは 息を吸い込め 止めた儘で渡ってゆける
秘密も愉しいけれど直ぐ野晒しになるよ それを笑わないで
好きなひとやものなら有り過ぎる程有るんだ 鮮やかな色々
あなたが笑ったり飛んだり大きく驚いたとき
透き通る気持ちでちゃんと応えたいのさ
毎日染まる空の短い季節
真っ直ぐに仰いだら夕闇も恐ろしくないよ
僕は透明人間さ もっと透けて居たい 本当はそう願っているだけ
何かを悪いと云うのはとても難しい 僕には簡単じゃないことだよ
一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ 鮮やかな色々
あなたが怒ったり泣いたり声すら失ったとき
透き通る気持ちを分けてあげたいのさ
毎日染まる空の短い季節
手を叩いて数えたらもうじき新しくなるよ
恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら
濁りそうになったんだ
今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでいる
明日も幸せに思えるさ
またあなたに逢えるのを楽しみに待って
さようなら