情シスの車窓から

日常に感じたこと、徒然なるままに。

ドグラ・マグラの世界観

数年前からiphoneで無料の小説を読みあさっている。

 

太宰治芥川龍之介夏目漱石島崎藤村・・・日本文学の巨匠達の作品を無料で読めるのは非常にありがたい。

 

数か月前から通勤中に読み始めたのが、夢野久作ドグラ・マグラ

 

読み終わると、数時間以内に、一度は精神に異常をきたすという天下の奇書・・・らしい。

 

読み始めて納得した。

確かにこれは、入り込んだら精神が病むかもしれない。

ということで、客観的にこの世界観に没頭している。

 

記憶喪失・発狂・精神病院・キチガイ世界・脳髄が神をも超え人類を破滅させようとしている・世の中キチガイの人間しかいない等々、21世紀の科学においても解明されていない事が今から90年近く前に提起されており、更にいうと90年経過した今でも、人間は同じ過ちを繰り返し続けているという事実。

 

そして世の中不完全な人間しかいないという事実を認識すると・・・

習近平プーチン・会社の仲間・家族・友人・・・どのような人間であろうとも、なぜか寛容になっていけそうな気がしてくる。

 

それは同情・諦めということではなく、不完全な脳髄をもつ人間の欠陥という事実という意味で。

 

全1,300頁のうちまだ、350頁らへんだが、まったりと読みふけっていこう。