情シスの車窓から

日常に感じたこと、徒然なるままに。

吾輩は猫である2

現在1000頁中300頁前後まで読破。

 

夏目漱石の話はどうも陰気臭いというか暗い感じが印象的だったが

この小説は実にユーモアな一面が露呈している。

 

が、三毛子さんの死や、首括りの仕方等、やはり人の死・生き物の死・死生観等が如実に登場してくる。

 

舞台が日露戦争の時期でもあり、著者も同じ時代を体験している身として、

やはり、この明治期にあたって、人々は今以上に死を身近に感じていたと思われる。

 

結核や、戦死等、人の死が今の時代以上に日常的であったのだろう。

 

この当時の死生観については令和の現代を生きる人間にもひしひしと感じ取られる。