情シスの車窓から

日常に感じたこと、徒然なるままに。

心理遺伝とは

埼玉県の高校生による中学校襲撃事件、60歳の男性教諭他3人の教諭本当に素晴らしいと思った。

生徒を守るという使命感・とっさに行動に移せるのは本当にすごい。

刺された教諭さん、一日も早く復帰されることを願います。

 

別角度で、被疑者について。

誰でもよいから人を殺したいと思ったと供述。

これアキバの事件でも、大阪サカキバラの事件でも過去多く発生している動機。

 

ちょうどドグラ・マグラを読んでいてパッと頭に浮かんだ。

心理遺伝について以下引用。

 

これはどなたでもご経験のことだと思うが、すこし頭がぼんやりしてくると、色々な空想や幻覚が次から次に浮き出してくるものである。

とりあえず女ならば、障子の陰で洗濯物か何かをつづくり廻しながら、来し方、行く末のことを考えまわしているうちに、いつの間にか取り留めもないことを考え始める・・・

 

あのデパートのあの指輪を万引きしてもし見つからなかったらなあとか・・・

 

今の亭主が今のうちに財産を残して死んだら、あんな好い人都とこんな面白い生活ができるんだろうなとか・・・

 

憎いアン畜生をこんな風に嬲り殺しにしたらなあとか・・・

 

お義母さんに猫イラズをのませたらどんなに清々するだろうになあとか・・・

 

・・・以下省略

 

これはみんな、自分の先祖代々の連中が、やってみたくて堪らないままに、ジッと我慢してきた残忍性・争戦性・野獣性・または変態心理なんどの面々が、入れ替わり立ち代わり現代式の姿で吾々の意識の中で立ち現れているので・・・

 

・・・以下省略

 

 

つまり、何が言いたいかというと、人間は先祖からいただいている一つ一つの細胞からなりたっているわけで、2023年という人類的にはデジタル社会で進化を遂げていると誇っていると思われるが、全くもって、いまだ不完全な「いきもの」であると感じている。

 

戦争を開始したプーチンも、カッなって、犯罪を犯す人も、日常表向きは「普通」の人間に見えている人でも、皆不完全であって、いつふとした瞬間に人間界でいう犯罪を犯す可能性を秘めているということが、誰にでもあるということを、今後も不安に感じるとともに、人間という「いきもの」の今後の進化?退化?に期待したいものである。

 

これは犯罪を助長するとか、犯罪者を擁護するという意味では全くない。

人間界のルールでは悪いことをすると、犯罪というレッテルが張られるということと、人間は他の生き物以上に「理性」が働くので平和に暮らせているという良い面も多くあると思うので。